東証一部上場企業である株式会社TATERU(タテル)が不動産投資を検討している顧客の預金残高データを改ざんしていたというニュースが出ました。
かぼちゃの馬車に続いた不動産会社による問題ですが、その実態とは一体どんなものなのでしょうか。
株式会社TATERUとは?
出典:CYCLE
TATERU社は2006年1月23日に設立。
「インベスターズクラウド」から2018年4月1日に「TATERU」に社名変更しました。
最新の状況では資本金72億7200万円、従業員数484人(連結ベース)の東証一部上場企業です。
創業期からSEO対策(検索エンジン最適化)に力を入れており、WEBで集客を行い順調に顧客を増やしていきました。
2011年には実質無借金経営となり、2015年12月には東京証券取引所マザーズ市場(東証マザーズ)上場、2016年12月には東京証券取引所市場第一部(東証一部)上場しました。
業績も右肩上がりで推移しており、Iot民泊運用・IoTアパート経営・不動産投資型クラウドファンディングなど事業内容も幅広く展開しています。
TATERUが顧客の預金残高データ改ざん?
そんな東証一部上場企業である、TATERUが今回話題になっているのは顧客の預金残高データを改ざんしたという問題が挙げられています。
8月31日に日本経済新聞電子版が報じた内容によると、不動産投資を希望している顧客が金融機関から融資を受けやすくするように、実際の預金残高「23万円」から「623万円」に水増ししていたとのことが明らかになっています。
改ざん資料は山口県周南市に本店を置く西京銀行に提出され、融資を受ける寸前まで手続きが進んでいました。
預金残高が改ざんされたのは東京都内の50代の男性会社員で代理人の加藤博太郎弁護士によると、男性は4月末に物件を購入する契約をTATERUと結んでいました。
購入額は1億1,000万円であり、男性は23万円の預金残高を示す資料を提出しました。預金残高が少ないことをTATERUの社員に伝えましたが「問題ない」と言われ、後日西京銀行から融資承認が出たと連絡を受けました。
問題になっているスルガ銀行の件で不審に思った男性が6月に西京銀行に問い合わせたところ、預金残高データが改ざんされている問題が分かりました。
男性は契約を解除し、実際に融資は行われませんでした。TATERU社は男性に謝罪し、契約に基づいた手付金の2倍となる100万円を支払いました。
TATERU社は「誠に遺憾ながら、そのような事実があった。」として改ざん問題について認めています。
また「同様の改ざんが他にもないか、社内調査を進める。
結果については判明次第健やかに公表する」としています。
TATERUの顧客預金残高データ改ざん問題についてまとめ
かぼちゃの馬車問題に続いて今回は上場企業による預金残高データ改ざん問題が明らかになりました。
不動産会社が顧客の預金残高の水増しすることによって融資を受けやすくして、顧客を増やす手法はTATERUだけに限らない可能性も指摘されています。
TATERU社の問題による炎上により、不動産業界を巻き込む問題に発展する可能性もあります。
不動産投資は「投資」である以上、最終的には自己責任となります。
不動産投資に取り組む際はある程度の知識を付けてから行いましょう。
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